研究室紹介
生物物理学とは、生物の機能を物理的に測定・解析して、そのメカニズムを解明しようとする分野です。
当研究室では、特に哺乳動物の脳の海馬や軟体動物の神経系における記憶や学習のメカニズムを物理学の視点から解明することを試みています。また、バイオエレクトロニクスとは、その得られた知見をもとに生物の優れた機能を工学的に応用して、シリコンデバイスに代表される既存の素子にない新規な素子(バイオ素子)を開発しようとする分野です。この分野の究極の夢は脳型コンピュータ(バイオコンピュータ)を開発することにあります。
当研究室の具体的な研究テーマーは以下の通りです。
(1)匂いセンサと匂いセンシングロボットの開発(日本大学学術助成金総合研究,JST・A-STEP)
(2)耐久性小型バイオセンサの開発(文理学部自然科学研究所総合研究)
(3)脳・神経系(マウス脳海馬、軟体動物神経系)の記憶・学習機構の解明
(4)複雑系(例えば脳)に見られる現象の非線形解析